ZEN EXHIBITION 「Urban Equivalence — 都市等価論」

2025 / 10 / 31 (fri) - 11 / 9 (sun)

DESIGNART TOKYO 2025 (MEDIA DEPARTMENT TOKYO)

 

展示概要

毎年東京で開催される国際的なデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」。

感動との出会いをボーダーレスにつなぐDESIGNART TOKYOは、「INTO THE EMOTIONS ~感動の入口~」をコンセプトに、2017年にスタートしたデザイン&アートフェスティバルです。

世界屈指のミックスカルチャー都市である東京を舞台に、世界中からインテリア、アート、ファッション、テクノロジー、フードなど、多彩なジャンルをリードする才能が集結し、都内各所で多彩な展示を開催します。

ZENの最新シリーズ「Urban Equivalence — 都市等価論」の作品が、DESIGNART TOKYO 2025のキービジュアル作品として選ばれました。

また会期中にはメイン会場「MEDIA DEPARTMENT TOKYO」にて同シリーズの作品が18点展示されます。

 

アーティストステートメント

 都市は人間がつくりあげるものだが、同時に都市は人間を作り替える。

整えられた街並みや制度は快適さを与える一方で、

身体や認知の即興性や感覚を鈍らせ、意識を均質化していく。

これは「安定が逆説的に人を不安定にする」という都市のパラドックスである。

私はパルクールという身体的な実践を通して、このパラドックスに抗ってきた。

都市をただの背景や機能としてではなく、身体を差し込み、

壁や段差をフラットに捉え直し、再解釈する行為は、

都市と自分の関係を組み替える試みであった。

そこで得た感覚は、作品というかたちで、

「都市と人間が互いに作り替え合う」プロセスを可視化する基盤となっている。

これらの写真は、都市の刹那を写し取る記録のようでありながら、

単なる記録ではない。

都市と身体が相互に形成し合う、その関係性を映し出すものである。

私はこれを「都市等価論」と呼んでいる。それは、都市と人間をただ並べることではない。

私たちが都市を生きるときに生じる認知や感覚を、自然なものとして受け止め直すことにある。

既存の知識や制度に縛られた視点をいったん解体し、都市をフラットに見直すとき、

都市に生物のような感情を寄せるときもあれば、

都市の断片が生き物のように感じたりすることがある。

それは人間が生き物としての意識を取り戻すことであり、

その感覚をもって都市を見つめ直すとき、

都市と人間の関係はより健全な循環へと開かれていくのかもしれない。

今回、私が写真として提示するのは、その循環の姿であり、

都市の未来に対して、私たちがどう向き合いたいかという問いそのものである。

 
 
 

DESIGNART TOKYO 2025 特設HPはこちら

 

ZEN EXHIBITION「Urban Equivalence — 都市等価論」開催概要
会期|2025年 10月31日(金)〜11月9日(日)
会場|MEDIA DEPARTMENT TOKYO
時間| 10:00-19:00(初日12:00-17:00 最終日10:00-16:00 最終入場時間15:00)
住所|東京都渋谷区宇田川町19-3